第1章 高血圧パラドックスの解消
SUMMARY
1章-1 高血圧治療実態(1980〜2016年)
1章-2 血圧が適正に管理されている割合
1章-3 特定健診結果にみる「高血圧パラドックス」の実態
1章-4 高血圧住民アンケート
自主研保健師の実践紹介 保健師の立場から高血圧パラドックス解決に取り組む
特別寄稿① 行政の視点 特定健診・保健指導で高血圧を減らす(矢島 鉄也)
第2章 高血圧とは-高血圧の診断基準はどのように決まるか-
SUMMARY
2章-1 血圧と脳心血管病発症リスク
2章-2 高血圧基準と血圧値の分類
2章-3 血圧は常に変動している
2章-4 運動時の血圧の変化
2章-5 血圧の日内変動
2章-6 血圧の季節変動
2章-7 血圧測定法(診察室,健康診断)
2章-8 家庭血圧
Q&A 2-1 「測るたびに血圧は変わる。どれが本当かわからないので高くても気にしない」
という声にどう対応するか?
Q&A 2-2 家庭血圧を測定するときに注意すべき点は?
Q&A 2-3 家庭血圧と診察室血圧が大きく異なるときには,どんなことに注意する必要があるか?
Q&A 2-4 新聞配達員や3交代勤務の人などではいつ家庭血圧を測定すればよいか?
私の工夫 「測るたびに血圧は変わるから気にしない」と言われたら(宮崎 正信)
家庭血圧測定がうまくいくコツ(磯崎 泰介)
家庭血圧測定のすすめ方(宮崎 正信)
「血圧が望みの値になるまで測る」と言われたら(宮崎 正信)
自主研保健師の実践紹介 血圧測定から始まる保健指導の展開
第3章 なぜ高血圧になるか
SUMMARY
3章-1 血圧を決めている要因
3章-2 高血圧の原因
3章-3 食塩摂取の少ない民族では加齢による血圧上昇がおこらない
Q&A 3-1 「年をとっているから血圧が高くて当たり前」という考え方は正しいか?
Q&A 3-2 遺伝はどこまで高血圧に関与するか?
Q&A 3-3 緊張やストレスが血圧を上昇させる仕組みとは?その対処法はあるか?
Q&A 3-4 若年者と高齢者の高血圧の違いは何か?
私の工夫 私はこんな風にお話ししています(木村 健二郎),(宮崎 正信)
私はこんな風に高血圧患者さんを診ています(磯崎 泰介)
自主研保健師の実践紹介 血圧が高いと最初に何がおこるのかを理解してもらうために
第4章 白衣高血圧と仮面高血圧
SUMMARY
4章-1 白衣高血圧とは?
4章-2 仮面高血圧とは
Q&A 4-1 診察室血圧が高くても,家庭血圧が低ければ血管への影響は本当にないのか?
Q&A 4-2 「健診時の血圧が高かったのには理由がある」として,
健診時の血圧が高いことを無視しようとする人にどう対応するか?
Q&A 4-3 白衣高血圧の可能性が高い住民への受診勧告の仕方はどうすればよいか?
私の工夫 診察室血圧が高い場合の対処法(磯崎 泰介)
自主研保健師の実践紹介 血圧は1回の測定では判断できないことを理解してもらうために
第5章 高血圧で困ること
SUMMARY
5章-1 高血圧の持続で血管が障害される理由
5章-2 高血圧による心臓や血管の障害は検査で実感できる場合がある
5章-3 糖尿病も,症状がない期間が長く続いた後に脳卒中や腎不全を発症する
5章-4 「高血圧と脳心血管病」関連の疫学
5章-5 高血圧は脳卒中,心筋梗塞,心不全,血管性認知症の発生頻度を増加させる
5章-6 高血圧は慢性腎臓病(CKD)発症の確率を高める
5章-7 高血圧は要介護(寝たきり)や死亡の主要な原因
5章-8 収縮期血圧と拡張期血圧は,どちらも脳卒中死亡率に影響する
5章-9 孤立性拡張期高血圧
5章-10 喫煙,糖尿病,脂質異常症などを合併する高血圧と心筋梗塞発症率
Q&A 5-1 高血圧管理の重要性を認識してもらううえでのポイントは何か?
Q&A 5-2 「自覚症状がない」ことを理由に治療に消極的なケースへの対応のポイントは?
Q&A 5-3 「若いころから高血圧だが,今まで何もおきていないから気にしない」という人にどう対応するか?
Q&A 5-4 「人にはいろいろ体質があり,高血圧は自分の体質のひとつ」という意見にどう対応するか?
Q&A 5-5 高血圧にはなぜ自覚症状がないのか?
Q&A 5-6 収縮期血圧と拡張期血圧のどちらが重要か?
私の工夫 高血圧管理への動機づけの工夫(磯崎 泰介)
初めの一歩―背中を押す家族の力―(磯崎 泰介)
狭心症の症状出現と冠動脈狭窄の程度(宮崎 正信)
自主研保健師の実践紹介 「高血圧で困ること」を理解してもらうために
第6章 高血圧治療で期待されること
SUMMARY
6章-1 高血圧治療の目的,降圧目標
6章-2 降圧により脳卒中や心筋梗塞,心不全が減少する
6章-3 降圧により透析導入患者が減少する
6章-4 糖尿病の血管合併症発症への降圧の影響(糖尿病の重症化予防はどの程度可能か)
6章-5 地域での脳卒中の発症に与える降圧の影響
自主研保健師の実践紹介 高血圧治療は腎臓を守ることを理解してもらうために
自主研保健師の実践紹介 高血圧治療は脳血管を守ることを理解してもらう
第7章 高血圧との向き合い方-全体像を理解する-
SUMMARY
7章-1 高血圧の原因について考える
7章-2 降圧目標
7章-3 高血圧以外の心血管疾患の危険因子
7章-4 生活習慣の改善と薬物療法との関係
7章-5 高齢者高血圧との向き合い方
Q&A 7-1 「保健指導では,高血圧の恐ろしさを強調しすぎていないか」
と感じることがあるが,どう考えたらよいか?
Q&A 7-2 「血圧が下がりすぎるのが心配」という声にはどう答えるべきか?
私の工夫 高血圧の恐ろしさを強調しすぎていないか(宮崎 正信)
血圧の下がりすぎが心配と言われたら(宮崎 正信),(磯崎 泰介)
自主研保健師の実践紹介 住民が納得して高血圧に向き合うための保健指導とは?
第8章 生活習慣の改善-総論-
SUMMARY
8章-1 生活習慣改善について理解しておきたいこと
8章-2 生活習慣の改善項目
8章-3 節酒,禁煙,その他の生活習慣の改善
8章-4 生活習慣改善によって期待される血圧低下の程度
Q&A 8-1 生活習慣改善によって,どの程度の期間で,どの程度の降圧効果を期待できるか?
Q&A 8-2 「薬を飲んでいるから生活習慣の改善はしなくてもよい」という人にどのように接するか?
Q&A 8-3 「減量,減塩,運動などの生活習慣改善が難しい住民」に対して,保健指導をどうしたらよいか?
Q&A 8-4 「生活習慣改善の対象となる点がない住民」への保健指導は何をすべきか?
Q&A 8-5 「特定保健用食品(トクホ)を摂っているから降圧薬は不要」という人にどう接するべきか?
Q&A 8-6 民間療法にどれほど降圧効果を期待できるか?
私の工夫 サプリを飲んでいる患者さんへの対応(宮崎 正信)
患者さん・医療者間の「心理的ギャップ」に配慮(磯崎 泰介)
自主研保健師の実践紹介 生活習慣改善に一歩踏み出してもらうために
第9章 生活習慣の改善-減塩・カリウムの積極的摂取-
SUMMARY
9章-1 食塩摂取量の現状と食塩制限の目標値
9章-2 減塩の降圧効果
9章-3 高血圧で減塩の降圧効果が大きい
9章-4 食塩感受性高血圧
9章-5 「減塩1gで血圧1mmHg低下」の意味
9章-6 食塩摂取量・収縮期血圧・脳出血による死亡の関係
9章-7 どこまで減塩すべきか
9章-8 食塩摂取量の評価
9章-9 減塩を成功させるために知っておきたいこと
9章-10 減塩を行うためのヒント
9章-11 体調不良の日(シックデイ)の減塩
9章-12 カリウム(K)摂取と血圧
9章-13 減塩食品
Q&A 9-1 「減塩をしたいがどうしたらよいかわからない」という人にどう対応するか?
Q&A 9-2 自分で料理をしない人に,どのような減塩のアドバイスをするか?
Q&A 9-3 「減塩食では美味しくない」という人にできるアドバイスは?
Q&A 9-4 「減塩をすると元気がなくなる」という人にどう対応するか?
Q&A 9-5 何日くらい減塩すると血圧が下がってくるか?
Q&A 9-6 減塩している人に熱中症予防のために食塩摂取を勧めるか?
私の工夫 薬の効果は一代限り,減塩の効果は末代まで(今澤 俊之)
「減塩食」ではなく,「適正な塩分量の食事」(今澤 俊之)
自主研栄養士の実践紹介 無理のない減塩をすすめるために
-見えない塩の見える化と地域の生活習慣に合わせた減塩指導-
特別寄稿② 減塩食品情報1 減塩食品の現状(野村 善博)
特別寄稿③ 減塩食品情報2 減塩食品の普及拡大(野村 善博)
第10章 生活習慣の改善-肥満対策-
SUMMARY
10章-1 肥満者では高血圧が増加する
10章-2 減量による降圧効果
10章-3 肥満の要因(成因)
10章-4 肥満症の管理目標(肥満学会の考え方)
10章-5 肥満症の治療における食事療法
10章-6 肥満症の治療における運動療法
10章-7 肥満症治療における行動療法,薬物療法,手術療法
10章-8 減量の目標
Q&A 10-1 減量の重要性を認識してもらうための保健指導のポイントは?
Q&A 10-2 「やせる努力をしているがやせられない」という人にどう対応するか?
私の工夫 減量指導の実際(磯崎 泰介)
自主研保健師の実践紹介 肥満だとなぜ血圧が上がるのかを理解してもらうために
地域での取組み① 肥満が課題の地域において高血圧の問題を考える
(沖縄県国民健康保険団体連合会保健事業支援・評価委員会)
第11章 生活習慣の改善-運動-
SUMMARY
11章-1 運動の種類,強度,時間
11章-2 運動による降圧効果
11章-3 運動による心血管リスクの減少
11章-4 運動指導の可否の判断
11章-5 座位行動時間を減らす
11章-6 運動プラン
Q&A 11-1 運動をすることに消極的である人に,どのようなアドバイスができるか?
Q&A 11-2 「膝が痛くて運動ができない」,「心筋梗塞後なので運動は不安」などにどう対応するか?
Q&A 11-3 「畑仕事が運動だと思っている」という人にどう対応するか?
私の工夫 運動指導の注意点(磯崎 泰介)
運動をすることに消極的である人へ(安田 千里)
「膝が痛む人」,「心筋梗塞後で運動が不安な人」へ(安田 千里)
畑仕事をされている方へ(安田 千里)
第12章 降圧薬による高血圧治療
SUMMARY
12章-1 降圧薬に関して理解しておきたいこと
12章-2 高血圧に対する降圧薬治療ステップ:降圧目標を達成するための降圧薬の使い方
12章-3 降圧薬の減量と中止
12章-4 降圧目標達成には平均3種類の降圧薬が必要
Q&A 12-1 症状がないのに,なぜ降圧薬を飲む必要があるか?
Q&A 12-2 血圧を測りながら高い日だけ降圧薬を飲めばよいのではないか?
Q&A 12-3 降圧薬を服用していれば,血圧が多少高くてもよいか?
Q&A 12-4 高血圧の薬は飲み始めたら一生飲まなければならないか?
Q&A 12-5 降圧薬が切れてしまったときに血圧が上昇しなかった。降圧薬が必要なくなったと考えてよいか?
Q&A 12-6 脳卒中や心筋梗塞が心配な年になってから降圧薬を飲めばよいのではないか?
Q&A 12-7 「飲んでも血圧が下がらなかったので,自分には血圧の薬は合わないと思う」
という人にどう対応したらよいか?
第13章 降圧薬の副作用との向き合い方
SUMMARY
13章-1 降圧薬のもたらす効果と副作用による不利益とのバランス
13章-2 降圧薬はどのようにして血圧を下げるか
13章-3 降圧薬の副作用として訴えられる症状
13章-4 シックデイ(調子の悪い日)の降圧薬
Q&A 13-1 副作用を心配し降圧薬を飲まないという声にどう対応するか?
Q&A 13-2 「降圧薬を飲むとトイレ(尿)の回数が多くなるので,飲みたくない」という人にどう対応するか?
Q&A 13-3 「降圧薬を飲むと立ちくらみが生じる」という人にどう対応するか?
私の工夫 シックデイの対応(宮崎 正信)
転倒の原因にもなりうる飲酒後の過降圧に注意を(山縣 邦弘)
降圧薬に不安を示す患者さんへの対処法(磯崎 泰介)
自主研保健師の実践紹介 高血圧治療の必要性を理解してもらうために
第14章 チ-ム医療による高血圧重症化予防
SUMMARY
14章-1 共同意思決定(shared decision making:SDM)
14章-2 かかりつけ医アンケート
14章-3 行政と医師会との多職種による事業の重要性
14章-4 臨床イナーシャ
14章-5 ポピュレーションアプローチの重要性
14章-6 健康日本21
Q&A 14-1 降圧薬について保健指導をしようとしたら,
「医師から降圧薬は飲まなくてよいと言われている」と言われたが,どう対応すべきか?
Q&A 14-2 健診時の血圧は高値であったが,「医師から薬について何も言われていないので
心配する必要がないと思う」という住民にどう対応すべきか?
Q&A 14-3 「薬代が負担となり通院を中断した」という住民にどのようなサポートができるか?
Q&A 14-4 地域の保健師と医師が連携できるシステムを構築するには,どのようなことから始めたらよいか?
Q&A 14-5 スマートフォンアプリ,ウェアラブル血圧計などのデジタル技術はどのように活用できるか?
私の工夫 多職種が参加する学習会の取組み(成瀬 正浩)
チーム医療を成功させるコツ(磯崎 泰介)
自主研保健師の実践紹介 家庭血圧手帳を介した医療連携
地域での取組み② ポピュレ-ションアプロ-チとハイリスクアプロ-チによる高血圧対策(北海道増毛郡増毛町)
地域での取組み③ 重症化予防に向けての部署横断的展開および住民主体の展開(福岡県北九州市)
付表1 「高血圧住民アンケ-ト」結果
付表2 「高血圧かかりつけ医アンケ-ト」結果